2021.11.13
台風19号災害の写真や動画 長野県が収集してネット公開
長野県は12日、2019年10月の台風19号災害の写真や動画を集め、デジタル情報として保存した「災害デジタルアーカイブ」のインターネットサイトを公開した。信州大教育学部の広内大助教授(地理学)の研究室と共同で作成。被災した千曲川流域の住民や行政から資料を収集し、地図上に示した。教訓や課題を後世に伝える狙い。
壊れた家屋などを撮影した写真や動画、その他の資料などを行政や住民から提供してもらった。被災者や消防団員らのインタビュー動画も収録。地図上の地点をクリックすると見ることができる。現時点で写真や資料は約500点、インタビュー映像は2人分で順次増やしていく。
記録を保存・継承するだけでなく、小中学校や地域での出前講座など防災教育にも生かしていく考え。実際に被災地でスマートフォンをかざすと、当時の浸水の深さや被災家屋の様子などが拡張現実(AR)で見られる仕組みも今後検討するという。(2021年10月13日、信濃毎日新聞)
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