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ツツジ鮮やか 台風19号の復興を象徴 佐久・常和地区

ツツジ鮮やか 台風19号の復興を象徴 佐久・常和地区

 2019年の台風19号で大きな被害を受けた佐久市常和地区でツツジが見頃を迎えている。復興のシンボルになるよう地元住民が育てた濃いピンクや赤、白色のツツジを、訪れた人が写真を撮るなどして楽しんでいる。3週間ほど見頃が続くという。

 地元の土屋静之さん(77)が40年以上、枝木から育ててきたツツジが並ぶ「山田つつじ園」。土地を借りて少しずつ木を植え替え、今では約3千平方メートルになる。今年もクルメツツジなど約40種類、千株以上の木が、花を咲かせた。

 台風時に氾濫した田子川の改良復旧工事が行われる同地区の有志でつくる「常和復興まちづくり協議会」が昨年からツツジの世話を担当。6月には拡張した土地に木を植え替える予定だ。土屋さんは「今年は(近くの)山田神社の山道からツツジを見られるよう草刈りをした。ぜひ足を運んでほしい」としている。

 同協議会は今年4月にフェイスブックページを作成。ツツジなど地区内の動植物の写真や、住民に配っている「まちづくりだより」を投稿するなど、積極的に情報発信するという。(2021年5月17日、信濃毎日新聞)

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