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台風19号災害の写真や動画 長野県が収集してネット公開

台風19号災害の写真や動画 長野県が収集してネット公開

 長野県は12日、2019年10月の台風19号災害の写真や動画を集め、デジタル情報として保存した「災害デジタルアーカイブ」のインターネットサイトを公開した。信州大教育学部の広内大助教授(地理学)の研究室と共同で作成。被災した千曲川流域の住民や行政から資料を収集し、地図上に示した。教訓や課題を後世に伝える狙い。

 壊れた家屋などを撮影した写真や動画、その他の資料などを行政や住民から提供してもらった。被災者や消防団員らのインタビュー動画も収録。地図上の地点をクリックすると見ることができる。現時点で写真や資料は約500点、インタビュー映像は2人分で順次増やしていく。

 記録を保存・継承するだけでなく、小中学校や地域での出前講座など防災教育にも生かしていく考え。実際に被災地でスマートフォンをかざすと、当時の浸水の深さや被災家屋の様子などが拡張現実(AR)で見られる仕組みも今後検討するという。(2021年10月13日、信濃毎日新聞)

「災害デジタルアーカイブ」のリンクはこちらから

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。