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南アルプスの林道沿い シナノコザクラとホテイラン咲く

南アルプスの林道沿い シナノコザクラとホテイラン咲く

 伊那市長谷の南アルプス林道沿いで、県版レッドリストで絶滅危惧種のシナノコザクラとホテイランが見頃を迎えている。19日も観光客の目を楽しませた。
 花びらがハート形のシナノコザクラは直径2センチほどで、紫に色づき岩場に点在。市営南ア林道バス営業所によると、例年より1週間ほど早い4月25日に咲き始め、標高1600メートルほどの唐沢で5月25日ごろまで楽しめる。斜面に咲く薄紅色のホテイランは同28日ごろまでが見頃という。
 宇都宮市の西田勲さん(80)は二つの花を目当てに登山仲間3人と初めて訪れ、「たくさん咲いていて良かった。好天で駒ケ岳も見られて最高」と満足そうだった。
 北沢峠(2032メートル)に続く南ア林道バスは6月14日まで、長谷戸台口―歌宿(標高1680メートル)間で運行する。問い合わせは同営業所(電話0265・98・2821)へ。(2022年5月20日掲載)

南ア林道沿いの斜面に咲くホテイラン。記事トップの写真はシナノコザクラ