2022.07.08
レコード店は元繭蔵 岡谷に7月オープン 繭を紡ぐ場→人をつなぐ場へ
■建物は近代化産業遺産
岡谷市で会社を経営する浜一平さん(70)が、明治時代に建てられた繭蔵を改修し、7月からレコード店として活用を始める。老朽化が進み、使い道に悩んでいた所有者から、街の歴史を伝える建物を残したい―と購入。さまざまな人が交流する拠点にすることを思い描いている。
建物は1957(昭和32)年に市内の卸売業「金上」が譲り受け、その後は倉庫として活用してきた。2007年に経済産業省の近代化産業遺産の認定も受けたが、昨年6月から利用されなくなっていた。金上の小口裕文社長(53)から建物の活用を打診された浜さんが、改修作業を進めていた。
■約3千枚のレコードを用意
レコード店にすることにしたのは、バンド活動をしている息子がレコード店で働いたことがあったため。ジャズやJポップなど約3千枚のレコードを用意した。今後は、近くに飲食店や貸しスタジオも新築し、市内のにぎわい創出にもつなげる考えだ。
小口社長は「何とか残したいと思っていた。良いレコード店にしてもらい非常にありがたい」。浜さんは「これからは古い建物の保全だけでなく、活用して残せるようにしないといけない。大勢の人に来てほしい」と話している。
プレオープンは7月1~3日の午後2~7時。7日にグランドオープンし、営業時間は午後1~8時。火、水曜が定休日。問い合わせは同店担当者(電話070・8555・6642)へ。(2022年6月24日配信)