移住したくなったら

地域おこし協力隊員がオンライン移住相談室 長和町

地域おこし協力隊員がオンライン移住相談室 長和町

 長和町の地域おこし協力隊員岩崎英城さん(51)が、町内の別荘地への移住などを検討している人にオンラインで物件や仕事を紹介する「信州ながわ移住相談室」を開設した。専用サイトで町での生活について情報を発信している他、町の風景や自然を自作の動画で紹介している。

 岩崎さんは茨城県出身。建設会社の営業職などを経験した後、2015年に県内へ移住。リフォーム業や茅野市の車山高原で別荘地を販売する仕事を経て3月に協力隊員として着任した。宅地建物取引士の資格を持っている。

 町には八つの別荘地があり、多くが開発から50年ほど経過。所有者の高齢化や、管理不行き届きによる景観の悪化などが課題になっている。町では従来、空き家情報を提供する「空き家バンク」の担当者が移住希望者に対応してきた。そのため、別荘地への移住や、地方と都市圏の「2地域居住」の相談に応じる態勢がなかったと岩崎さんは指摘する。

 「別荘地への人の流れをつくれば活気が生まれると思う。町の人口増加につながる」と岩崎さん。40~50代をターゲットに、売買のサポートやリフォームに関する助言もする考えだ。「別荘での生活は長野の自然を味わえる。移住者の立場からお手伝いしたい」としている。(2021年4月16日、信濃毎日新聞)