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暮らし・観光、変えた新幹線 長野駅で開業25年式典

暮らし・観光、変えた新幹線 長野駅で開業25年式典

 北陸新幹線(長野経由)の長野―高崎間開業から25年を迎えた1日、長野市のJR長野駅新幹線ホームで記念出発式が開かれた。関昇一郎副知事や同市の荻原健司市長らがくす玉を割り、暮らしや観光に大きな変化をもたらした新幹線の歴史を祝った。
 午前9時26分長野発東京行き「あさま612号」の出発合図を、1日駅長の荻原市長らが担当。開業1周年でも1日駅長を務めたという荻原市長は「長野駅を観光のハブ(拠点)にしてアクセスの良さや便利さを伝え、インバウンド(海外誘客)にもつなげたい」とした。JR東日本長野支社の松橋賢一支社長は、2019年の台風19号での新幹線車両基地水没や、新型コロナウイルス感染拡大に触れ「(新幹線は)そのたびに立ち上がってきた」と振り返った。
 長野―高崎間は1998年長野冬季五輪を控えた97年10月1日に開業し、2015年に金沢へ延伸。24年春にはさらに敦賀まで延びる予定だ。長野駅を訪れた飯綱町の若林辰幸さん(70)は新幹線開業で東京がぐっと近くなったとし、「敦賀にも行ってみたい」と楽しみな様子だった。(2022年10月2日配信)