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降り注ぐ火の粉 威勢良く 阿智村下清内路「手作り花火」

降り注ぐ火の粉 威勢良く 阿智村下清内路「手作り花火」

 下伊那郡阿智村清内路に江戸時代から伝わる県無形民俗文化財「手作り花火」が15日夜、下清内路区の諏訪・建(たけ)神社で奉納された。さく裂音とともにオレンジ色の火の粉が盛大に噴き出し、境内に集まった地元住民を沸かせた。
 やぐらに付けた仕掛け花火は縦横に大きく回り、拍手が湧いた。クライマックスの手筒花火「大三国」では高さ約10メートルの柱の上から火の粉が降り注ぎ、厄よけのため下清内路煙火有志会会員が「オイサ」と威勢良く声を上げ浴びた。女性で初めて大三国を柱に取り付けた有志会の桜井里香さん(30)は「得たものを下の世代に伝えたい」。
 新型コロナウイルス対策で観覧は区住民らに限定。阿智中学校2年の桜井哲大(てった)さん(14)は「雨みたいに降ってきてきれい。いつか花火作りをしてみたい」と話した。(2022年10月16日配信)