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1年幸せに 善光寺大勧進、正月縁起物の開眼法要

1年幸せに 善光寺大勧進、正月縁起物の開眼法要

 長野市の善光寺大勧進で8日、正月の縁起物に魂を入れる法要が営まれた。栢木寛照貫主(かやきかんしょうかんす)らが、だるまの目に不動明王を表す梵字(ぼんじ)を筆で書き入れ、読経。栢木貫主は「だるまを頂いた方が1年幸せでありますように、所願が成就しますように」と願った。

 大勧進では、だるまや破魔矢、来年の干支(えと)「卯(う)」の置物など20種類、約1万点の縁起物を用意。法要を営んだ紫雲閣には1300個ほどの大小さまざまなだるまが並び、栢木貫主が散杖(さんじょう)で清めた。栢木貫主は新年に向けて「心が散漫な人が多いと、社会が疲弊して落ち着かなくなる。皆が落ち着くことで日本が安定し、全ての人の幸せにつながっていく」と話した。

 この日は善光寺本堂でも法要があった。だるまや守護矢など約70種類を用意しており、寺事務局の林明晋(めいしん)・寺務総長は「新型コロナ感染が収束に向かい、経済も明るい兆しを迎えてほしい」と話した。(2022年12月9日配信)