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縄文土器「双眼五重深鉢」 全国巡回終え、企画展に 富士見町

縄文土器「双眼五重深鉢」 全国巡回終え、企画展に 富士見町

 富士見町の井戸尻考古館は11日、昨年度に文化庁が主催した全国巡回展「発掘された日本列島」に出品された町指定有形文化財「双眼五重深鉢」など22点を並べたミニ企画展を始めた。2021年度に発掘された浅鉢など、同館で初めて展示される出土品もある。

 巡回展は昨年6月~今年2月に埼玉県など5道県で開催。土器の展示の他、縄文中期に農耕が始まっていたとする「縄文農耕論」も紹介された。

 今回の展示では、カエルやヘビの文様があしらわれた土器などの展示の他、井戸尻遺跡群の発掘時の写真も披露している。会場には、地元住民が加わって遺跡の発掘調査が続けられたことを解説するパネルもあり、学芸員の副島蔵人さん(40)は「文化財担当者だけでなく、住民の手で発掘、調査してきた歴史を見てほしい」と話している。

 5月7日まで。入館料は高校生以上300円、小中学生150円。(2023年4月12日配信)