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「小鳥の森」再整備へ 売木村 散策路、遊歩道を修繕しつつ自然保全

「小鳥の森」再整備へ 売木村 散策路、遊歩道を修繕しつつ自然保全

 売木村は4月、村内の「茶臼山自然園アテビ平小鳥の森」の整備に乗り出す。散策路整備や園入り口にある休憩施設を再開して利用者を増やしつつ、自然の保全に取り組む。

 アテビ平小鳥の森は、長野、愛知、静岡3県にまたがる天竜奥三河国定公園内にある。オオルリやコマドリ、ミズバショウやザゼンソウといった多様な動植物が生息する。春から秋にかけて主に中京圏からハイキングや野鳥観察を目的に多くの人が訪れるが、遊歩道が一部老朽化して壊れ、森の入り口にある村の休憩施設「小鳥茶屋」は担い手がおらず数年前から休業している。

 村は4月以降、国の「地域活性化起業人」制度を活用し、浜松市の産業廃棄物処理業「ミダック」グループから社員の派遣を受け、遊歩道の修繕や小鳥茶屋の再開、環境教育を進める。村と同社、里山での環境教育に取り組む一般社団法人「里の家」(浜松市)が「アテビ平小鳥の森環境・生物多様性保全協議会」を設立して連携する。

 小鳥の森を訪れた名古屋市の男性(74)はコガラやヤマガラなどが観察できたといい、整備については「無理に手を入れて鳥がいなくならないよう、専門家が入って進めてほしい」と話していた。(2023年3月28日配信)