「１年の真ん中」イベントを「日本の真ん中」で　辰野町

　「日本の中心」をアピールする辰野町の有志らが２日、町内の大城山（１０２７メートル）の山頂で「一年の真ん中の日」を記念するイベントを開いた。町民ら１５人が、願い事を書いた短冊を風船に結び付け、空高く飛ばした。

　山頂近くには、北緯３６度と東経１３８度が００分００秒で交差する「日本中心のゼロポイント」がある。１月１日から１２月３１日までのちょうど真ん中のこの日に「真ん中町」をＰＲしようと、実行委員会が昨年に続いて企画。カウントダウンをして一斉に手放すと、赤や黄、緑の天然素材の風船は青空に吸い込まれるように上昇していった。「もうあんなに小さいね」と参加者たちは見守っていた。

　辰野西小２年の溝口伊織君（７）は、旅行に行けるよう願って短冊に「（新型）コロナがおさまるように」と書き入れ、「来年もまたやりたい」と笑顔。実行委員長の赤羽秀介さん（７４）は「梅雨明けで、いいイベント日和だった。第３回目を計画したい」と早速来年に目を向けていた。(2023年７月３日配信)