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「ソルガム迷宮」を楽しんで 小諸市にオープン 高校クイズ研、難問も用意

「ソルガム迷宮」を楽しんで 小諸市にオープン 高校クイズ研、難問も用意

 「日本の棚田百選」に選ばれている小諸市菱野の「宇坪入(うつぼいり)の棚田」に11日、市内のコメ農家清水博人さん(35)と佐久長聖高校(佐久市)クイズ研究会が造った穀物ソルガムの植物迷路がオープンした。放棄地を活用して遊び場に―と取り組んだ。9月下旬ごろまで自由に利用できる。クイズ研の1年高野尾亮(たかのおりょう)さん(15)は「棚田の景色を楽しみながら迷路も楽しんで」と挑戦を呼びかけている。

 清水さんは、担い手不足で荒廃が進む棚田を保全するため、放棄地を借りて水田に戻す取り組みをしている。今年新たに5枚を借り「棚田百選宇坪入みんなの遊びの森」と名付けた。1枚を迷路にしようとクイズ研を誘った。

 クイズ研が図案を考え、6月に種まきしたソルガムは150センチ近くまで成長。「海に面していない県はいくつでしょう」といった問題を解きながら進み、全3問に正解すると3桁の数字が分かり、ゴールに置かれた宝箱の鍵を開けられる。

 佐久市東小3年の佐藤乃愛(のあ)さん(9)は「難しいクイズもあったけれど楽しかった」と大喜び。クイズ研の1年佐藤昴(すばる)さん(16)は「(実寸と合わず)迷路の図案が作り直しになった時はつらかったけど、完成してよかった」と、子どもが遊ぶ姿を見つめた。(2023年8月11日配信)