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毎秒10トンもの水が… 黒部ダム 観光放水始まる

毎秒10トンもの水が… 黒部ダム 観光放水始まる

 北アルプスを貫いて大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルートにある黒部ダム(富山県立山町)で26日、今季の観光放水が始まった。高さ186メートルで日本一のダム壁面から毎秒10トン以上の水が勢いよく噴き出す様子を観光客らが楽しんだ。

 曇天で涼しく、正午の気温は18度。展望台からはダム湖や山並み、レインボーテラスからは放水が間近に見られた。時折日が差すと虹が現れ、見ていた人は喜んで写真に収めていた。

 家族4人で初めて訪れた茅野市宮川の会社員二見茂さん(48)は「水の動きに癒やされ、ずっと見ていられる」。兵庫県姫路市の会社員藤原玲子さん(47)はダム巡りを楽しんでおり、「黒部ダムは別格。スケールの大きさを感じた」と満足していた。

 観光放水は10月15日まで。大町市の扇沢駅から黒部ダムに向かう電気バスは、待ち時間のない予約切符や割引切符をインターネットで販売している。(2021年6月27日、信濃毎日新聞)

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