2021.07.28
コケで癒やしを テラリウムに巣ごもり需要 平谷の専門店
コケを使ったインテリア作品を制作・販売している「苔庵介(こけあんすけー)る」(平谷村)は、コケを透明な容器に寄せ植えして観賞する「苔(こけ)テラリウム」の手作りキットのインターネット販売を始めた。新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要を受け、同店は「癒やしになるコケを身近に置く人が増えている」とみている。
キットには、ガラスの容器とピンセット、敷き詰めるとじゅうたんのように見えるコケなど数種類のコケ、土などが入っている。コケや土、石などを容器の中に自由に配置し、「川が流れる森」や「渓谷」などをイメージした作品を作ることもできる。
苔テラリウムは元々、店側で作って完成品を販売していた。昨年11月以降に人気が出て、これまでに600個ほどの注文があったため「作る楽しみも知ってほしい」とキットを販売することにした。同店スタッフの熊田宗光さん(27)は「小さな容器の中に豊かな自然を表現できるのが魅力」と話す。
キットは専用サイトで税込み1200~4300円で販売。店ではテラリウム作り体験会の予約も受け付けている。問い合わせは同店(電話050・3555・5069)へ。(2021年7月12日、信濃毎日新聞)
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