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コケで癒やしを テラリウムに巣ごもり需要 平谷の専門店

コケで癒やしを テラリウムに巣ごもり需要 平谷の専門店

 コケを使ったインテリア作品を制作・販売している「苔庵介(こけあんすけー)る」(平谷村)は、コケを透明な容器に寄せ植えして観賞する「苔(こけ)テラリウム」の手作りキットのインターネット販売を始めた。新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要を受け、同店は「癒やしになるコケを身近に置く人が増えている」とみている。

 キットには、ガラスの容器とピンセット、敷き詰めるとじゅうたんのように見えるコケなど数種類のコケ、土などが入っている。コケや土、石などを容器の中に自由に配置し、「川が流れる森」や「渓谷」などをイメージした作品を作ることもできる。

 苔テラリウムは元々、店側で作って完成品を販売していた。昨年11月以降に人気が出て、これまでに600個ほどの注文があったため「作る楽しみも知ってほしい」とキットを販売することにした。同店スタッフの熊田宗光さん(27)は「小さな容器の中に豊かな自然を表現できるのが魅力」と話す。

 キットは専用サイトで税込み1200~4300円で販売。店ではテラリウム作り体験会の予約も受け付けている。問い合わせは同店(電話050・3555・5069)へ。(2021年7月12日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。