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We Love 信州産野菜 長野県立大生2人が奮闘

We Love 信州産野菜 長野県立大生2人が奮闘

 長野県立大(長野市)の健康発達学部食健康学科の学生2人が、信州産野菜の魅力を発信する活動に取り組んでいる。学生や若い世代に信州野菜のおいしさを知ってもらおうと、会員制交流サイト(SNS)で手軽に料理に生かせるレシピなどを投稿。長野市権堂のカフェでは野菜の販売会を開いて、来店する若者らに魅力を伝えている。

 2人は、ともに3年生の蔵方マリモさん(21)=沖縄県出身=と大西実佑さん(20)=奈良県出身。活動名は、2人の名前にちなみ「OKURA(オクラ)~信州の野菜を食べよう~」と銘打った。野菜を使ったレシピは写真共有アプリ「インスタグラム」で紹介し、野菜市は5月に初めて開いた。

 今月11日は、友人2人と共に、同市丹波島の農家が栽培するキュウリやナス、モロヘイヤなど8種類の野菜をカフェで販売。野菜を買った人には、お手製のレシピを記したカードを手渡した。

 管理栄養士を目指す蔵方さんは長野で暮らし始めて豊富な野菜の種類や、初めて見る山菜に驚いたという。なじみが薄い野菜でも簡単に調理できることを知り、調理法が分からなくて手が出しにくい野菜をおいしく食べるレシピを発信したい―と活動を始めた。

 今後は、住民から地元ならではの調理法を聞いたり、地域との交流を生む催しを開いたりしたい考えだ。蔵方さんは「野菜を通じて、地域の人と若い世代をつなげていきたい」と話した。(2021年7月13日、信濃毎日新聞)

この記事を書いた人
1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。