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長野県内の一部TSUTAYA レンタル事業終了へ

長野県内の一部TSUTAYA レンタル事業終了へ

 県内で蔦屋書店12店舗をフランチャイズ展開するトップカルチャー(新潟市)は、2023年10月までに県内外の全店でレンタル事業を終了する。定額制の動画配信サービスなどの台頭で売り上げ減が続いていることが理由。同事業終了後、空いた売り場を活用して成長が見込めるコワーキングスペース事業に乗り出す。また、売り上げが伸びている食品や雑貨の売り場を拡大していく予定だ。

 県内にある他社のフランチャイズ店舗のレンタル事業撤退は予定されていない。

 トップカルチャーは長野を含む1都9県で69店舗を展開。レンタル事業は、CDやDVDの他、一部店舗でコミックも取り扱っている。長らく収益の柱で、同事業の売上高は2011年10月期にピークの77億6700万円に上った。

 しかし、米動画配信大手ネットフリックスなどインターネットを介した動画配信サービスの普及で売上高は減少。20年には新型コロナウイルス感染拡大を受けた「巣ごもり需要」などにより「消費者のネットシフトがさらに進んだ」(トップカルチャー広報)。20年10月期の売上高は27億9100万円に減少した。

 諏訪中洲店(諏訪市)は既に4月にレンタル事業を終了し、雑貨や食品の売り場を増やした。「(他店舗でも)売り場を有効に活用して商品やサービスを拡充していきたい」(同)という。

 同社は1987年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とフランチャイズ契約を結び、同年に新潟県に1号店を開店。現在、CCCのフランチャイズ加盟店の中で最も多い店舗数を運営している。

 トップカルチャーのウェブサイトによると、同社が手掛ける県内の蔦屋書店は以下の通り。

 中野店(中野市)長野徳間店(長野市)長野川中島店(長野市)千曲屋代店(千曲市)須坂店(須坂市)大町店(大町市)上田大屋店(上田市)上田しおだ野店(上田市)佐久小諸店(小諸市)佐久野沢店(佐久市)豊科店(安曇野市)諏訪中洲店(諏訪市)

この記事を書いた人
1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。