移住したくなったら

腕時計やパソコンが当たる 若者ワクチン接種促進策 長野県がキャンペーン

 県は14日、新型コロナウイルスワクチンを11月末までに接種した、県内在住の高校1年生から4月以降に40歳を迎えた世代を対象に、腕時計やノートパソコンをはじめとする県内企業の協賛品などを抽選で贈るキャンペーンを始めると明らかにした。他の年代と比べて接種率の低い若年層に、接種を考えるきっかけにしてほしいと企画した。

 協賛品はセイコーエプソン(諏訪市)や子会社が県内にあるシチズン時計(東京)の腕時計(各2個)、VAIO(安曇野市)のノートパソコン(2台)などを用意。県独自のプレミアム付き食事券2冊(2万4千円相当)は2千人、県内全スキー場共通リフト1日券引換券10枚(5万円相当)は100人に当たる。

 1981(昭和56)年4月2日~2006年4月1日生まれで、11月末までに少なくとも1回の接種を受けた人が対象。10月28日~12月7日に県ホームページから応募する。商品は年内に発送する。

 7日時点で2回接種を終えたのは県民全体の70・0%。医療従事者や高齢者施設従事者らの一部を除き年代別に見ると、4日時点で12~19歳は22・9%、20代は38・6%、30代は37・3%にとどまる。阿部守一知事は14日の記者会見で「若い接種希望者が、できるだけ早期に接種を受けられる環境をつくる」とした。(2021年10月15日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。