移住したくなったら

乗鞍高原、楽しく脱炭素 「ゼロカーボンパーク」指定1年で催し

乗鞍高原、楽しく脱炭素 「ゼロカーボンパーク」指定1年で催し

 エネルギーの地産地消など脱炭素化を進める「ゼロカーボンパーク」に国立公園で初めて指定された松本市乗鞍高原で12日、持続可能性に配慮した高原の楽しみ方をPRするイベントがあった。

 昨年3月の指定から1年になるのを機に、環境省中部山岳国立公園管理事務所が主催。家族連れらが、森林整備で伐採した木で火をおこし、ホットサンドを作ったり、電気を使わず雪で冷やしてアイスクリームを作ったり。地元産のシラカバでコースターを作る体験コーナーや、シラカバ材で組み立てた展示ブースの紹介などもあった。

 マイボトルを持参した人には同高原で焙煎(ばいせん)したコーヒーが振る舞われた。松本市の会社員日野菜美さん(26)は「これからはレジャーも脱炭素を考えないと。プラスチック製品をなるべく使わないなど、自分もできることから取り組みたい」と話していた。

 イベントに合わせ、同事務所と五つの企業・団体が、国立公園の魅力発信や環境保全、利用促進で協力するパートナーシップを結んだ。(2022年3月15日掲載)

この記事を書いた人
1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。