2022.06.30
そば店 自販機で昆虫食を売るわけは? 木曽・開田高原
木曽町開田高原のそば店「信州霧しな」が、コオロギなどの昆虫食の自動販売機を店頭に設置した。同店は「昆虫食の文化を地域活性化に生かしたい」と意気込んでいる。
オーナーの竹内利夫さん(54)は名古屋市出身。1997年から木曽で暮らし始め、信州の昆虫食に触れた。近年はあまり昆虫が消費されていないと聞き、観光地でもある開田高原の「話題作りに」と販売を思い立った。
長崎県の専門業者から素揚げしたコオロギやゲンゴロウ、イナゴなど10種類を仕入れ、瓶に入れて販売。1個千円で3日に売り出して以降、多い日には10個ほど売れるという。
そばを食べに来た客から、お薦めの昆虫食を尋ねられることもあるため、説明できるようにスタッフ全員が試食した。竹内さんは「将来は県内産の虫を提供したい」と話している。(2022年5月17日配信)