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カーリング国際選手権 10万円「エキサイティングシート」登場 軽井沢町

カーリング国際選手権 10万円「エキサイティングシート」登場 軽井沢町

 軽井沢町で16~18日に開かれる「軽井沢国際カーリング選手権大会」の実行委員会は、競技中の選手と同じ目線で至近距離から観戦できる1試合10万円の「氷上エキサイティングシート」を新設した。「世界的にもほぼ類を見ない観戦スタイル」といい、チケット代の一部は賞金に還元する。選手とファンの距離を縮め、競技の普及振興につなげる狙いだ。

 大会は町や日本カーリング協会などでつくる実行委員会と、NPO法人スポーツコミュニティー軽井沢クラブ(軽井沢町)の主催。過去2年は新型コロナウイルスの影響で中止し、3年ぶりとなる。

 男女計16チームが出場。女子のロコ・ソラーレや中部電力、男子のSC軽井沢クラブといった国内の強豪の他、カナダ、米国、韓国から参加があり、世界ランキング上位や五輪メダリストといった有名選手が含まれる。軽井沢アイスパークで予選と決勝トーナメントを行う。

 氷上エキサイティングシートは、「シート」と呼ぶカーリングの競技スペースのうち1列を観戦に使用。競技エリアと高さ約1・3メートルの仕切りを挟み、選手から最短で約2メートルの距離で同じ目線で観戦できる。指定エリア内を往来して声援を送り、写真や動画撮影もできる。実行委員会事務局の山田恭輔さん(32)は「プレーする選手の息遣いが伝わり、声援に応えてくれる場面もあるかも。未知の体験を楽しんでほしい」と話す。

 大会賞金は、新型コロナの影響によるスポンサー減などを受け、当初は2019年大会より500万円少ない総額300万円に設定。チケット収入の一部を充てて積み増す考えだ。

 チケットは1人に付き税込み10万円で、1試合の定員は30人。実行委によると、10万円を超える観戦代は一部の人気スポーツにある程度だが、山田さんは「大会の存在を、カーリング振興へ向けたクラウドファンディングの位置付けにしたい」とする。

 11月3日にチケット販売を始め、すでに決勝、予選とも購入者がいるという。一般席(222席)は予選が各試合6千円、決勝トーナメント8千円。どの席種も該当試合の1時間前まで買える。詳細は大会ホームページで。(2022年12月1日配信)