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育てた稲わら、国技館の土俵に 駒ケ根市東伊那小6年

育てた稲わら、国技館の土俵に 駒ケ根市東伊那小6年

 駒ケ根市東伊那小学校6年生18人は22日、自分たちで育てた稲のわらを、わら細工を手がける合同会社わらむ(飯島町)に贈った。同社は大相撲本場所で土俵作りを手がけており、今回のわらは両国国技館(東京)での秋場所に使う予定。児童は今秋の修学旅行で大相撲を観戦し、使われている様子を見学する。

 同社が土俵を作っていると知り、学校から提供を打診。5年生の時に水田2・5アールで育てた稲を刈り取り、わらを乾燥させた。児童はこの日、来校した代表社員でわら細工職人酒井裕司さん(47)と、昇降口近くに積んだ10束以上を軽トラックの荷台に運び入れた。

 わらを筒状にして土を入れた「俵」の隙間をつなぎ合わせる「目隠し藁(わら)」に使う予定で、酒井さんは「中の土がこぼれないようにするとても重要なわら」と説明。小出翔希(しょうき)君(11)は「これを使った土俵で御嶽海関(上松町出身)が勝ってほしい」と話した。(2023年5月22日配信)