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電動MTBです~いすい 長野市戸隠でツアー試行

電動MTBです~いすい 長野市戸隠でツアー試行

 長野市戸隠で飲食店「小鳥の森」を営む秦孝之さん(55)が25日、電動アシスト付きマウンテンバイク(MTB)で地域を巡る「モニターツアー」を開いた。アップダウンのある一帯の魅力を、電動自転車でより多くの人に感じてほしいと、今後の商品化を見据えて試しに実施。未舗装の道を含むルートは参加者から好評で、今後、登山などとともに自転車を楽しめる場所として戸隠をアピールしたいという。

 秦さんの店は、観光客が多く訪れる戸隠神社中社近くにあり、自転車愛好者らが休憩したり情報交換したりする場所。上り坂でも走りやすい電動アシスト付き自転車で誘客を図る地域が増える中、戸隠も「良い所だと伝えたい」と今回の企画を準備。自転車は、野沢温泉村で自転車ツアーなどを提供する店「コンパスハウス」から借りた。

 この日は4人が参加し、小鳥ケ池や戸隠スキー場、一の鳥居周辺などを3時間ほどかけて回った。遊歩道では登山やトレッキングで訪れる人とすれ違うことも想定し「邪魔にならないよう、自転車は押して歩いてください」と秦さん。パンクなどに備え、応急修理の道具も持っていった。

 参加した上田市の会社員長谷川由季さん(22)は「不安だったが、最後まで行けてしまった」とうれしそう。秦さんは、電動アシスト付きならば「あまり自転車に乗っていない人でも一緒に楽しめる」と話していた。

 コンパスハウスを経営する上野雄大さん(40)は、野沢温泉村と戸隠が連携したツアーを企画する案などを挙げ、「広域で盛り上げていきたい」と期待を込めた。(2021年6月21日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。