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もち麦パンケーキ 売れ行き好調 麻績の住民ら

もち麦パンケーキ 売れ行き好調 麻績の住民ら

 麻績村の遊休農地を活用した村おこしなどに取り組む住民組織「麻績村サポーターOMIMO」や村内の飲食業者が、村で栽培した「もち麦」を使い、パンケーキやおやきを商品化して販売する取り組みに力を入れている。もち麦の多様な食べ方を発信して需要を伸ばし、生産拡大につなげたい考えだ。

 もち麦は大麦の一種。もちもちとした食感で食物繊維を豊富に含み、健康にいいと注目されている。OMIMOは2019年から遊休農地で栽培を開始。同年は170キロ、20年と今年は600キロを収穫し、村内外のスーパーや農産物直売所に出荷してきた。

 新たな食べ方を提案して販路を広げようと飲食業者と連携し、生産から商品化、販売まで一貫して取り組む6次産業化に着手。村営宿泊施設「シェーンガルテンおみ」のレストランは、もち麦粉で作ったパンケーキ(税込み400円)を7月下旬に発売した。弾力と素朴な風味が特徴で、売れ行きも好調という。村内の合同会社「麻績おやきの会」は、もち麦粉の配合が100%(同260円)と50%(同240円)のおやき2種類を考案、秋以降に販売する。

 OMIMOの久保田芳永代表は「消費量が増えれば生産者も増える。遊休農地を減らすため、もち麦の魅力を商品を通して発信したい」と張り切っている。(2021年8月10日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。