2021.12.07
島村楽器とコラボした中学生 デザインした「信州らしさ」のギター2種
松本市鎌田中学校3年2組の生徒(32人)が、島村楽器松本パルコ店(松本市)と協力し、オリジナルのギターをデザインした。山の緑をイメージした「碧岑(へきしん)」と、澄んだ水がテーマの「碧(あお)」の2種類。ギターメーカー「ディバイザー」(同市)に1本ずつ製造を委託して来年1月に完成させ、同店で販売する計画だ。
生徒たちは総合的な学習の時間で生産量が全国一の県内産ギターについて調べ、6月に同店ギターシニアアドバイザーの太田幹雄さん(47)らを学校に呼んで講演を聞いた。生徒が「ギターを自分たちで作りたいが難しいでしょうか」と質問したことをきっかけに、太田さんの提案で同店と一緒にデザインすることになった。
生徒は「信州らしさ」をテーマにデザインを検討。夏休みに1人一つずつ案を考え、投票で2種類を選んだ。生徒のデザインを受けて太田さんが素材などを考え、碧岑はボディの表側に木曽ヒノキを使い、碧にはトチノキを用いることにした。
価格は碧岑が32万2080円、碧は26万7300円。生徒らはチラシやポスターを作ってオリジナルギターを宣伝する。原田悠名さん(14)は「1本のギターにたくさんの人が関わっていてすごい」。一ノ瀬結香さん(14)は「ギターへの愛情を持って頑張っている人がいると知ることができてよかった」と話していた。(2021年11月5日掲載)
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