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小海線を「愛する会」 インスタ活用 地域盛り上げへ

小海線を「愛する会」 インスタ活用 地域盛り上げへ

■赤字で危機感 車内広告やラッピング構想

 JR小海線や沿線地域を盛り上げようと小海町内外の有志4人が今月、「小海線とふるさとを愛する会」を設立し、会員募集を始めた。キーワードは「ILOVEKOUMI」。新型コロナ下で活動しづらいと考え発足をためらっていたが、11月に小海線の赤字が発表され、「待ったなし」と踏み切った。

 JR東日本は11月24日、利用の少ない地方路線の2021年度収支を公表。小海線の小淵沢―小海間の赤字は16億7100万円で県関係で最大だった。存続に危機感を募らせた内田孔(こう)建設(小海町)専務の内田清司さん(60)=小海町=と同社相談役の品川和宏さん(61)=東京都=が知り合いを誘った。12日にオンラインで設立総会を開き、内田さんが会長に、品川さんが事務局長に就いた。

 内田さんは「盛り上げに向けお手伝いしたい」。野辺山(南牧村)で天文写真を撮るため高校生の時から小海線を使う品川さんは「願うだけでなく実際に行動を起こす必要がある。たくさんの人と力を合わせていきたい」と話す。

 車内広告や車両のラッピングなどの構想がある。まずは今月下旬、「#アイラブ小海線」のハッシュタグを付けて写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿を呼びかける。多くの人の力で小海線や沿線地域の魅力を発掘する。

 年会費は一般千円、18歳以下無料。入会や問い合わせは「小海線とふるさとを愛する会」のホームページ内のフォームから。(2022年12月14日配信)