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転入超過「社会増」595人 軽井沢が全国町村で最多 人口動態調査

転入超過「社会増」595人 軽井沢が全国町村で最多 人口動態調査

 

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 総務省が4日発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、今年1月1日時点の長野県内の日本人の人口は前年より1万3328人(0・65%)減少し、203万6433人だった。減少率は前年より0・16ポイント縮小。転出数などから転入数などを引いた2020年中の「社会減」は856人。北佐久郡軽井沢町は595人の「社会増」で、全国の町村で最も多かった。町は、新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの普及や私立の幼小中一貫教育校の開校に伴う移住などが後押ししたとみている。

■南箕輪村は唯一の「自然増」

 20年中の出生数は1万2965人、死亡数は2万5437人で、死亡数から出生数を引いた「自然減」は1万2472人。上伊那郡南箕輪村は県内市町村で唯一、20年中の出生数が死亡数を上回る「自然増」となり、下伊那郡平谷村は20年中の出生数がゼロだった。

 県内の日本人に占める65歳以上の割合は32・03%と前年より0・38ポイント上昇した一方、14歳以下は12・07%と0・16ポイント低下した。生産年齢人口(15~64歳)の割合は、下伊那郡天龍村が33・22%で全国の町村で2番目に低かった。

 一方、外国人を含む県内人口は207万2219人で、前年より1万5088人減少した。町村別の人口(外国人を含む)は同郡平谷村が全国で9番目に少ない394人、同郡売木村が12番目に少ない517人。

 北安曇郡白馬村では、外国人が712人減少し、減少数は全国の町村で2番目に多かった。村によると、新型コロナの影響で外国人の冬場の働き先が限られたことなどが要因とみられる。下高井郡野沢温泉村も外国人が171人減り、6番目に多かった。(2021年8月5日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。